正体隠匿系ボードゲームおすすめ10選

探偵 ボードゲーム

 今回は、ボードゲームのメカニクス(仕組み)の一つの正体隠匿系のゲームを紹介します。
私も大好きなメカニクスの一つになります。他のプレイヤーにバレないように勝利条件の達成を目指すゲームになります。正体がバレるのではというドキドキ感が病みつきになります!

人狼

・プレイ人数:5人~(7人~12人くらいがベスト)
・プレイ時間:30~120分(人数、ルールによる)
・推奨年齢:13歳以上
・正体隠匿、会話、ブラフ、推理、脱落
 人狼ゲームは村人の中に紛れた「人狼」を探し当てるゲームです。ゲームによって色々な役職がありますが、基本的な役職は「人狼」と「村人」で、「人狼陣営」と「村人陣営」に分かれて戦います。人狼ゲームは「人狼」が「村人陣営」を一人脱落させる夜フェイズと、全員で「人狼」と思わしき人を予想して投票し一人脱落させる昼フェイズがあります。「人狼」を全員倒したら「村人陣営」の勝利、「人狼」と「村人陣営」が同数になれば「人狼陣営」の勝利です。
 ゲームによって様々な役職があり、夜フェイズに一人指名して「人狼」か判別できる「占い師」や、昼フェイズで脱落した人が「人狼」か判別できる「霊媒師」などがいます。「村人陣営」はこれらの特殊能力者の力を借りて「人狼」を見つけ出します。「人狼陣営」側の役職や、「村人陣営」でも「人狼陣営」でもない「第三の陣営」の役職もあります。
 このゲームは非常に多くのプレイヤーに遊ばれており、ボードゲームの中でも一つのジャンルを確立しているゲームになります。テレビや映画でも扱われているゲームになります。ゲームを遊ぶたびに役職を色々変えながら遊ぶことが出来ます。それゆえにどの役職をゲームに入れるかにより多くの戦術が存在しレベルの高い奥深いゲームです。ボードゲームも非常に多くの種類が販売されております。

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ワンナイト人狼

・プレイ人数:3-7人
・プレイ時間:10分
・推奨年齢:10歳以上
・正体隠匿、会話、ブラフ、推理
 ワンナイト人狼は人狼を少人数でサクサク遊べる簡単ゲームにリニューアルしたものです。人狼ゲームは非常に面白いゲームですが以下の弱点が存在します。

  • 多くのプレイ人数が必要(7人程度、出来れば12人、実力が同等の方が望ましい)
  • 敷居が高い(実力差が出やすく、覚えるべき専門用語が多くあります)
  • 更にゲームマスターが必要(ゲームマスターはゲームに参加できない)
  • 1ゲームが長い(ゲーム時間は展開によって変わるのでコントールしにくい)
  • 脱落する(最初に脱落した人は長い1ゲームが終わるまで待つ必要があります)

 ワンナイト人狼は、3人からプレイでき、ゲームマスターも不要です。また、その名の通り夜フェイズと昼フェイズが1回しかないため、プレイ時間は10分程度と短く、脱落もありません。
 ワンナイト人狼の基本セットでは「人狼陣営」の「人狼」と「村人陣営」の「村人」「占い師」「怪盗」があります。「怪盗」は夜フェイズに誰か一人と役職をこっそり入れ替えるトリッキーな役職です。昼フェイズに誰が「人狼」だと思うか話し合い、「人狼」だと思うひとを投票して、「人狼」が最多得票の場合は「村人陣営」の勝利で、「人狼」以外が最多得票の場合「人狼陣営」の勝利です。
 「人狼」は「占い師」にこの人が「人狼」ですと言われたらまずいので、嘘をついて自分が「人狼」でないことをアピールして乗り越える必要があります。通常の人狼は徐々に展開が変わる中で矛盾が起こらないようにある程度時間を使って考えてから対処をしていくゲームという感じです。このワンナイト人狼は徐々に展開が変わるということはあまりなく、瞬発的な判断能力が必要になります。一瞬で嘘をつくかつかないかを判断して如何に自分が人狼でないかを過半数を納得させる技術が必要になります。どちらのゲームも矛盾を起こさせない想像力や他の人から信頼を勝ち取る説得力、嘘をついている人の矛盾を見抜く推理力が必要になり、やればやるほど力が付きます!
 人狼をやってみたいけど人手が集まらない場合や、短時間で人狼を楽しみたい場合、人狼を始める前の練習のためや、人狼にいきなり周りの人を誘う前に興味を持たせるために遊ぶのもおすすめです。価格も安いですし、カバンに仕込んで少し暇が出来たときに数人で遊ぶことも出来ます!
 ワンナイト人狼はMONSTERverなど複数の拡張版が出ています。それぞれ単体でも組み合わせても遊べます。例えばMONSTERverには6種類の新しい役職が登場します。基本的なルールは同じですが新しい役職により新しいワンナイト人狼が楽しめます!

ワンナイト人狼の詳しいルール説明はこちらです。
ワンナイト人狼のコツはこちらの記事をご覧ください。
ワンナイト人狼 MONSTERverの詳しいルール説明はこちらです。

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インサイダーゲーム

インサイダーゲーム アイキャッチ

・プレイ人数:4-8人(3-4人おすすめ)
・プレイ時間:15分
・推奨年齢:9歳以上
・正体隠匿、会話、ブラフ、推理

 インサイダーゲームは正体隠匿要素のあるお題当てゲームです。プレイヤーには役職が与えられます。マスター1人、インサイダー1人、市民その他です、誰がマスターかだけ皆知っています。あるお題が与えられ、マスターとインサイダーはお題を知っていて、市民だけ知りません。マスター以外はマスターにお題について、「はい」、「いいえ」で答えられる質問をし、マスターは「はい」、「いいえ」、「わかりません」で答えます。インサイダーは自分がお題を知っていることを悟られずにお題へと市民を導きます。お題を当てたら、今度は全員でインサイダーが誰かを当てます。インサイダーはバレなければ勝ちです。
 このゲーム凄く頭を働かせます。初めてプレイする人がインサイダーやると何の質問をすべきなのか考えすぎてしまい何も質問できなくなります。質問したらしたで、インサイダーを当てるときに、「なぜ急にあの質問したの?」とか言われます。慣れてくればグレーゾーンの質問が出来るようになります。皆の質問が熟練になるほど、定石の質問が出来て、すぐお題にたどり着くのでインサイダーがわかりにくくなります。誰も疑わしくないまま、お題にたどり着いて微かな疑念から疑心暗鬼合戦が始まります。
 実力がないときと付いたあととでは、また違った面白さがあるのがいいですね。最初は時間を気にせずにプレイすることをお勧めします、時間が短すぎます。お題カードにどんなお題があるのかは見ずにプレイすることをお勧めします。実力があっても「ムー大陸」などの鬼畜なお題が出てきたときは5分では足りないですw
 このゲームはテーブルを使わないので新幹線やバスの中などでもプレイできる貴重なゲームです。

 インサイダーゲームの詳しいルール説明はこちら

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お邪魔者/お邪魔者2

・プレイ人数:お邪魔者:3-10人/お邪魔者2:2-12人
・プレイ時間:30分
・推奨年齢:8歳以上
・正体隠匿、ブラフ、推理、カード配置、ターン制、手札管理、勝利点稼ぎ

 お邪魔者は「金鉱掘り」と「お邪魔者」に分かれ、金鉱を掘ったり邪魔をしたりして勝利点を稼ぐゲームです。最初に役職カードを配り、役職分けされます。「金鉱掘り」は入口から金塊のあるゴールまでカードを出していき道を繋げば勝ちです。ゴールは3か所あり、その内1つだけが金塊のあるゴールです。カードは約に立つ「通路」カードや役に立たない「通路」カード、どのゴールに金塊があるかを自分だけが見れる「地図」カード、穴掘りの邪魔をする「攻撃」カード、穴掘りの邪魔された人を救助する「救助」カードがあります。

1ゲーム終了したときの状態(金鉱掘りが勝った状態)の図

 お邪魔者2を加えないお邪魔者単体で遊ぶ場合、基本的に「金鉱掘り」が有利です。体感では8割くらいの確率で「金鉱掘り」が勝ちます。「お邪魔者」が勝てばより多くの勝利点を獲得できますが報酬に比べて難易度は高いです。「お邪魔者」は正体がバレると多数いる「金鉱掘り」から攻撃されて、邪魔できなくなります。序盤は「お邪魔者」だとバレないように微妙な邪魔の仕方をしないといけません。終盤はバレるの覚悟で全力で邪魔をする必要があります。(微妙な動きだけでバレるんですけどねw)お邪魔者単体で遊ぶ場合、「金鉱掘り」が有利なので、カード枚数やゴールの位置を微妙に調整するとより面白くできるかもしれません。(例:デフォルトでは「地図」カードが6枚もあり、金塊の場所で嘘を言ってもすぐばれます。2,3枚が最適だと思います。また、ゴールの位置が近すぎるため、例え地図に騙されて外れを引いてもそこまで痛手ではありません。3つのゴールの位置を外した方が面白くなると思います。)
 お邪魔者2は拡張セットで、単体では遊べません。お邪魔者と組み合わせて遊びます。「金鉱掘り」は緑チームと青チームとなり、金塊を取ったチームしか報酬が受け取れません。またそれ以外に役職が3種類増えます。それ以外にも新しい「通路」カードや、トリッキーな効果を持つカードも数種類増えております。個人だけが得するようにカードも増えており、「金鉱掘り」同士でも足の引っ張り合いが起こるようになりました。色々な行動をする役職が増えたことにより、他のプレイヤーがどの役職なのかを推測するのが面白くなりました。(お邪魔者1では変な行動するやつ=「お邪魔者」だったが、お邪魔者2では変な行動するやつ=どの役職でも可能性はある)これで今まで不利だった「お邪魔者」も勝率が上がりバランスが良くなりました。また色々な役職があることにより繰り返して遊ぶ場合の展開のバラエティーが豊富になり面白くなりました。ボードゲームの拡張セットは微妙なのが多いですが、お邪魔者2は優れた拡張セットですので、お邪魔者を購入するときは是非一緒に買って欲しいですね。

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ギャングスターパラダイス レクイエム

・プレイ人数:4-7人(推奨5-6人)
・プレイ時間:30分~90分程度
・推奨年齢:14歳以上(駆け引きを楽しめる話術に長けた紳士淑女)
・カードゲーム、正体隠匿、交渉、会話、勝利条件達成、ターン制
 
 ギャングスターパラダイスレクイエムは正体隠匿系で交渉などをしながら、勝利条件の達成を目指すカードゲームです。勝利条件は誰でも達成可能なものが4通り、特定の役職だけが達成可能なものが3通りある。役職はボスの座を狙う赤の構成員「革新派」と青の構成員「保守派」、構成員の仲間「臆病者」、組織の壊滅を狙う「裏切者」、裏切者の仲間「共謀者」がある。「革新派」と「保守派」は自分の役職カードを自ら公開することが出来ない。「臆病者」は役職カードを誰かに見られると脱落(ゲームには参加できるが勝利条件の達成がほぼ不可能)してしまう。「裏切者」は自分の役職カードを公開することが出来、公開すれば行動力が高くなるが、他のプレイヤーに狙われやすくなる。「共謀者」は「裏切者」以外に役職カードが見られると脱落してしまう。自分が何の役職かを話してよいが、それが本当とは限らない。
 「裏切者」の勝利条件は「革新派」と「保守派」の内2人が死ぬことである。このため、構成員は構成員同士で争う前に「裏切者」を探し出して始末する必要がある。序盤、他のプレイヤーの役職カードを含めた手札の内、数枚をランダムで見るカードを使い「裏切者」と自分の仲間を探すことになる。「裏切者」は自分が「裏切者」だとバレないように勝利条件の達成を狙う。「共謀者」は「裏切者」が脱落すると自分も脱落してしまう。
 「裏切者」を始末出来たあとは、誰がボスの座に就くかの戦いになる。プレイ人数によっては「革新派」と「保守派」がそれぞれ2人ずつの場合は、チーム戦になる。この時、どちらのチームが勝っても自分さえ生き残れば協力勝利(1点)を達成できる「臆病者」を上手く取り込んだ方が有利になる。(「革新派」と「保守派」からしたら上手く取り込めない場合、始末してもよい。)勝利条件を達した人が勝利ポイント2点獲得し、同じチームならば協力勝利で1点獲得できる。
 通常1ターンに2回までしかアクションできないが、会話、交渉、手札の公開、脅しなどはアクションではなく自由におこなってよいというのがこのゲームの最大の特徴だろう。(実際にカードの受け渡しを行った場合は1アクション消費される。)また同名のカードを使う場合、1アクションで数枚まとめて使用することも出来るため、仲間から同名カードを集めて(1度に別名カードを複数枚渡しても1アクション消費になる)から行動すると非常に強力な攻撃を行うことが出来る。カードによっては消費するのでなく、公開するだけで効果を発揮するカードもあるというあまり、他のゲームにみられない特徴も斬新である。
 役職ごとに立ち回り方を変えて、いろいろと考えて行動しないと勝てないゲームですね。構成員側としては「裏切者」を倒しても、そのあとの組織内の派閥争いで負けたらいけないので、うまく戦力を残して「裏切者」を倒す必要があります。リスクは伴いますが「裏切者」を利用して、他派閥の構成員を始末させるという手もありです。「裏切者」としてもピンチに陥っても諦めず、他の構成員に上手く飼い慣らされて逆転勝利を狙う方法もあります。利用できるものは何でも利用して勝利を目指す。ギャングになりきった感じで、パーティゲームのように盛り上がりながら、繰り広げられる心理戦を楽しめます!カードゲーム×正体隠匿

ギャングスターパラダイスレクイエムの詳しいルール説明はこちら
カードリストはこちら(カードの説明もこちら)

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レジスタンス:アヴァロン AVALON

・プレイ人数:5-10人
・プレイ時間:30分程度
・推奨年齢:13歳以上
・正体隠匿、会話、ブラフ、推理

レジスタンス:アヴァロン(以下、アヴァロン)は、「正義」と「邪悪」に分かれてそれぞれ勝利を目指す正体隠匿ゲームです。5回行われるクエストを3回成功させ、「マーリン」の正体がバレなければ「正義」側の勝利、クエストを3回失敗させれば「邪悪」側の勝利です。
 まず最初にキャラクターカードを引きます。例えば:5人の場合2人が「正義」、2人が「邪悪」、1人が「マーリン」です。「マーリン」は「正義」側のキャラクターで誰が「邪悪」かをあらかじめ知ることが出来ます。また、「邪悪」は誰が仲間かを知ることができます。
 5回クエストがあるので、ラウンドは5回あります。1ラウンドはチーム編成フェイズとクエストフェイズに分かれています。プレイ人数とラウンドによってクエストに何人派遣するかは変わります。5人の場合、各ラウンドでクエストに派遣する人数は2,3,2,3,3人です。チーム編成フェイズでは、ある程度の議論の後、リーダがチームメンバーを選び、全員でそのメンバーでいいかある程度議論した後に投票します。過半数が承認すればクエストフェイズに移行し、却下されれば次のリーダがメンバーを決めてまた投票が行われます。5回連続で却下された場合、「邪悪」側の勝利になるので、通常5回以内に承認されます。クエストフェイズではパーティに選ばれたメンバーが秘密裏にクエストを成功させるか失敗させるか選びます。1人でも失敗させるを選んだ場合、クエストは失敗になります。これを5ラウンド繰り返します。クエストが3回失敗すればその時点で「邪悪」の勝ちになります。
 5ラウンドが終わり、クエストを3回以上成功していれば、暗殺フェイズに移ります。「邪悪」は名乗り出て「邪悪」同士で相談し、誰が「マーリン」かを予測し指定します。「マーリン」を当てることが出来れば「邪悪」の勝利です。外した場合、「正義」側の勝利です。
 このゲームの肝はパーティ選択フェイズとクエストフェイズになります。クエスト中に「正義」側が失敗を選ぶメリットはありません。失敗を選ぶのは「邪悪」になります。「邪悪」は正体がバレると次からのクエストに選ばれなくなるため慎重にクエストを失敗させる必要があります。例えば、クエストメンバーが2人で失敗の場合、その2人の内最低でも1人は「邪悪」がいるということになります。しかし、クエスト2人で成功したとしても「邪悪」がいない確証にはなりません。正体を隠すためにわざと成功させている可能性もあります。「邪悪」側からすればクエスト3人の方が失敗させるリスクは少なくなります。3人の内1人が「邪悪」でも誰が「邪悪」か予想がつきにくいからです。クエストに「邪悪」が2人紛れ込んだ場合、(事前に相談することができないため)両方が失敗を出すと、正体がバレやすくなります。これを避けるために「邪悪」はどちらが失敗を出すか見合ってしまい両方出さないということもあり得ます。
 「マーリン」は「邪悪」が誰か知っているため、「邪悪」にバレないように「正義」をうまく誘導する必要があります。序盤は誰が「邪悪」かを「正義」側がわかるように誘導し、終盤はクエストに「邪悪」が入らないように誘導する必要があります。(かなり難しいですが。。。)クエスト4回のときにすでに2回失敗している場合、「正義」側の勝利は厳しくなります。残りの1回で「邪悪」が紛れた場合、「邪悪」は正体を隠す必要が無くクエストを失敗させれば「邪悪」の勝利となります。
 このゲームはプレイ自体は簡単ですが、正体隠匿の推理という意味では難易度は高い方です。誰が「邪悪」なのか疑心暗鬼になるゲームです。クエストの成功失敗だけで「邪悪」か判断するのではなく、言動などから「邪悪」を探すことが重要になると思います。「正義」は何も知らず、周り全員が怪しいため誰が「邪悪」かを考えていますが、「邪悪」は如何にバレずに失敗させるか?誰が「マーリン」かを考えています。この差は微妙に言動に出ると思います。「正義」側はクエストを成功させるためのメンバー決めに頭を使いますが、「邪悪」の怪しい言動を見つける洞察力も重要になります。
 かなりの回数を議論することになるので1回の議論時間も予め3分とか決めた方が楽しめると思います。選択ルールとして「マーリン」以外にも特殊能力を持ったキャラクターがいるので追加して遊ぶことが出来ます。キャラクターを加えることによって、陣営側の有利不利が変わります。このゲームはプレイ人数によって陣営の有利不利が多少変わるので、キャラクターでうまく調整するといいと思います。キャラクターを入れなくても凄い議論が白熱する面白いゲームであります!ゲームマスターや脱落がなく、怪しい人はいるが最後まで確定は出来ないというところが人狼より優れているところだと思います。ガチガチな正体隠匿系をやりたい方におすすめのゲームです!

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目撃者たちの夜

・プレイ人数:3-6人
・プレイ時間:約10分~
・推奨年齢:8歳以上
・正体隠匿、ドラフト、会話、ブラフ、推理

  各プレイヤーの証言を手がかりに「殺人鬼」が誰か当てる短時間で楽しめる正体隠匿系ゲームです。「役職」カードは「殺人鬼」1枚と「客人」4枚(赤1枚青1枚黄2枚)が基本で、これ以外に特殊な能力を持ったキャラ達がいるので好きに追加して遊びます。最初にプレイヤー数+1枚の役職カードをシャッフルし山札にします。最初のプレイヤーは山札から2枚引いて、どちらか好きな1枚を自分の役職とします。次のプレイヤーは選ばれなかった1枚と山札から1枚引いた2枚(どちらが山札から引いたか他人にはわからないようにする)のうち好きな方を選んで自分の役職とするを繰り返していきます。最後のプレイヤーが選ばなかった1枚は受伏せて真ん中に置いておきゲームスタートです。3分くらいで誰が「殺人鬼」か話し合い、その後「殺人鬼」と思う人物、もしくは中央のカードを投票で選びます。「殺人鬼」が最多票(同点でも)を獲得したら「客人」側の勝ちです。
 手がかりは自分が渡したカードは何かと自分の客人が何色かです。当然嘘もありです「殺人鬼」は嘘をつかないと自分が「殺人鬼」だとすぐばれてしまいます。「客人」は嘘をつく必要はありません。「殺人鬼」を見た人の次が「殺人鬼」を見てない人の場合、そのどちらかに「殺人鬼」はいるでしょう。あとは「客人」の色で怪しい方を予想します。誰も「殺人鬼」を見ていない場合は山札から引いてすぐに自分のものにしたのでしょう。これも「客人」の色で怪しい人を探します。
 「殺人鬼」の真っ先に入れた方がいい役職として「共謀者」があります。「共謀者」は「殺人鬼」が勝てばともに勝利します。「共謀者」の嘘で生じる疑心暗鬼がこのゲームをより面白くしてくれます。そのほかに議論中に投票抜きで「殺人鬼」を指名できたら勝利する「探偵」、誰かの投票を無効にできる「弁護士」、自分が指名されたら勝利する「爆弾魔」などの特殊な役職もあり、よりゲームを面白くしてくれます。「探偵」に嘘をついていることがバレると即座に正体が看破されるので嘘をつくのがスリリングになります。逆に「爆弾魔」がいるゲームでは、「探偵」が「爆弾魔」を指名すると「爆弾魔」の勝利になるため、「探偵」の指名もスリリングになります。
 短時間で出来、ゲームマスターも脱落もない正体隠匿系ゲームです。ワンナイト人狼は配役によっては人狼もあまり嘘をつく必要がなかったり、配役によっては一切手がかりがなくなり、運ゲーになることがあります。また、夜の時間のプレイヤーの動きで人狼がバレてしまうリスクがあります。しかし、このゲームは目撃と「客人」の色という手がかりがあるため、運ゲーにならないのが優れている点です。また夜の動きでバレるリスクもありません。「共謀者」や「殺人鬼」は嘘をつかないといけないため、正体隠匿系の醍醐味である嘘をつくスリリング感が十二分に味わえます!

目撃者たちの夜の詳しいルール説明はこちらです。

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命の砂時計

・プレイ人数:3-5人
・プレイ時間:10~20分
・推奨年齢:10歳以上
・正体隠匿、すごろく、会話、ブラフ、推理

 命の砂時計は正体隠匿系すごろくゲームです。病弱な少女を助ける側の「治癒」陣営と命を絶とうとする「病魔」陣営(「病魔」と「使い魔」がいる)に分かれて、すごろくをします。「治癒」陣営の勝利条件は「治癒」がゴールにたどり着くことです。「病魔」陣営の勝利条件は「病魔」がゴールするか、残り日数が0になるかです。最初は7日から始まります、1ターンで1日経過します。それ以外に日数を進めるカードも存在します。
 このゲームはカードをすごろくのマスにします。つまりプレイする度にランダムにマスは変わります。また常に1人1枚の手札を持ちます。6面サイコロを振って出た目の数だけ進みます。止まったマスのカードを拾い、手札と合わせてどちらか1枚をオモテで置いてカードの効果を発動することができます。カードの効果は誰かのコマを進めるもの、戻すもの、手札を交換するもの、他人の陣営を見るもの、日数を進めるものなどがあります。ゴールまで32マスで7ターンしかないので、サイコロを普通に振るだけではゴールまでなかなか辿りつけません。カードの力を使っても自分一人では辿りつくのはなかなか厳しいため、仲間陣営を見つけてアシストして(アシストさせて)ゴールさせる(する)必要があります。
 手札、陣営カードを見せることは禁止ですが、何を喋ってもOKです。このゲームの肝は相手陣営にゴールさせずに自分陣営がゴールすることですが、サイコロの運が悪いととてもゴールにたどり着けないことはあります。「治癒」陣営は「治癒」の誰か一人がゴールすればいいですが、「病魔」陣営は「使い魔」ではなく「病魔」自体がゴールする必要があります。「病魔」のサイコロ運が悪いときは残り日数を0にして勝つことができます。とても重要なカードとして1枚だけ<停止>というカードがあり、「病魔」が使うと残り日数が2以下ならいきなり0にすることが出来ます(勝利します)。「治癒」側はこれを防ぐために<停止>を自ら手にして使わせないか、このカードを防げる<御守り>を手札に加えておく必要があります。つまり「病魔」陣営の目標は「病魔」のゴールか、「治癒」の邪魔か、<停止>カードになります。「治癒」陣営の目標は「治癒」のゴールと<御守り>or<停止>カードの確保になります。この<停止><御守り>カードの駆け引きも面白いです。サイコロの目が悪くても仲間に貢献できるのがいいですね。(仲間だと思い込んでいるだけの敵かもしれませんがw)
 このゲームは毎回ギリギリの白熱した戦いになります。誰が「病魔」なのかを疑心暗鬼になりながらプレイすることになります。先頭に立っているプレイヤーが「病魔」に見えて足の引っ張り合いが始まります。一度、「治癒」同士が足を引っ張りあい、「病魔」である自分がなぜか「治癒」たちにアシストされてゴールにたどり着いたことがありますw陣営カードをオープンして「病魔」だと明かすときのしてやったり感は半端じゃないですねw
 正体隠匿系では珍しい、すごろくゲーム!すごろくゲームとしても、正体隠匿ゲームとしても非常に面白くできています。仲間にアシストされてすごろくのマスをバシバシ進めるのも楽しいですし、アシストの仕方、カードの使い方などで陣営を予想するのも楽しめます。

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エセ芸術家ニューヨークへ行く

・プレイ人数:5〜10人(4人でもできる)
・プレイ時間 :20分
・対象年齢:8歳以上
・正体隠匿、おえかき、ターン制、推理

 エセ芸術家ニューヨークへ行くは正体隠匿系のおえかきゲームです。全員にお題がかかれた札が配られます。その内一人の札だけはお題が書いてありません。そして皆でひとつの紙にお題に関する絵を一筆書きで描いていきます。お題が書いてなかった「エセ芸術家」はお題を知らないことがバレないように当てずっぽうで絵を描きます。順番に絵を描いていき、2巡したら誰が「エセ芸術家」を推理し投票します。「エセ芸術家」は最多票を獲得しなければ勝ちです。また、「エセ芸術家」が最多票を獲得しても、お題が何かを言い当てれば「エセ芸術家」の勝ちになります。「エセ芸術家」が最多票でかつ、「エセ芸術家」がお題を当てられなければ「エセ芸術家」以外の勝利になります。
 「エセ芸術家」が誰か当てれても、何がお題かがバレたら負けてしまいます。「エセ芸術家」以外は「エセ芸術家」にお題が悟られず、自分がお題を知っていることを他の人に伝えられる絵を描く必要があります。「エセ芸術家」は皆が描いた少しのヒントからお題が何か予想しながら当てずっぽうで絵を描く必要があります。
 シンプルなルールですが、結構頭を使います。「エセ芸術家」以外はお題を知っている人なら納得するが、お題を知らない人から見たらよくわからないギリギリの絵を描く必要があります。「エセ芸術家」はお題が何かを考えながら、時間をあまりかけずにそれっぽい絵を描く必要があります。ゲームが終わったあとの感想戦も含めて盛り上がり楽しめるゲームです。パーティゲーでありながら正体隠匿系のスリリング感が味わえるゲームです。

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シークレットムーン Secret Moon 

・プレイ人数:5〜8人
・プレイ時間 :10分
・対象年齢:10歳以上
・正体隠匿、ターン制、推理、脱落

 シークレットムーンは嘘をつかない正体隠匿系ゲームです。基本的にゲームに関する会話は禁止です。ゲーム中に定型文で質問する行動があり、その返しも嘘をつけず定型文での回答になります。これ以外は基本的に役職について話したり、考察やアドバイスなどは禁止になります。雑談ならOKです。
 役職は「姫」「旅人」「僧侶」の姫陣営と「大臣」「兵士」の大臣陣営になります。「姫」と「旅人」だけはお互いの正体をあらかじめ知ることができます。大臣陣営は「姫」と「旅人」の正体を暴くか、「姫」を脱落させれば勝利です。姫陣営は「大臣」を脱落させるか、3ラウンド逃げ切れば勝利です。1ターンにそれぞれがとれる行動は<観察><質問><指名><攻撃><隠れる/かばう><妨害><待機>のいずれか1個です。<観察>は相手の役職を自分だけ知ることができます。人に伝えることは出来ません。<質問>は相手がどちら陣営かが全員に知れ渡ります。<指名>は相手の役職を当てます。当たっていれば相手の正体を公開し、外れていれば自分の正体が公開されます。<攻撃>は正体が公開されている人物を脱落させることが出来ます。<隠れる/かばう>は自分か誰か1人を、ラウンド中に他人から<観察><質問><指名><攻撃><妨害>させなく出来ます。<妨害>は本ラウンドの相手の行動をさせなく出来ます。<待機>は本ラウンドは行動できませんが、次のラウンドの行動順を選べます。兵士は<攻撃>することが出来ず、正体がバレると即刻脱落してしまいます。以上がルールになります。
 最初の1ラウンド目は相手陣営の重要人物の位置を探して、2ラウンド目で正体を暴いて、3ラウンド目で脱落をさせていくという感じのイメージになります。大臣陣営は人数が多いですが、<攻撃>出来るのが「大臣」しかおらず、「大臣」の正体がバレると逆に敗北する可能性があります。つまり、「姫」への攻撃を失敗すると大臣陣営は敗北する確率が高いです。重要人物の正体がバレても<攻撃>される前に<隠れる/かばう>をすれば、そのラウンドを凌ぐことができます。特に3ラウンド目は行動順がかなり大事になります。2ラウンド目で<待機>を選んで良い行動順を確保できるかが勝敗を分かつことがよくあります。
 正体隠匿系ゲームの中ではかなり珍しい嘘をつかないタイプのゲームになります。正体隠匿系ゲームをやってみたいが口下手で嘘が付けない人に、特におすすめのゲームになります。会話が出来ないですが、行動には頭を使います。短時間でサクサクプレイできるゲームになります。「盗賊」という第3勢力もいますので、「盗賊」を加えるとまた違った感触で遊ぶことが出来ます。会話できないというのを上手く活かしている面白いゲームです!

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