ラブレター系ボードゲームおすすめ

ラブレター アイキャッチ ボードゲーム

 短時間で遊べる面白いボードゲームにラブレターがあります。ゲームデザイナーは日本人のカナイセイジ氏です。日本発でありながら、世界的に評価されている数少ないボードゲームです。今回はそんあ高評価のラブレターに近いラブレター系ボードゲームを紹介しようと思います。まずラブレターを知らない人向けにラブレターについて紹介します。

ラブレター

ラブレター アイキャッチ

・プレイ人数:2-4人くらい
・プレイ時間:1ゲーム3分程度
・推奨年齢:10歳以上
・カードゲーム、推理、ターン制、脱落

 ラブレターはカードの取捨選択を行って、脱落しないようにし、最後に強いカードの保持を目指すゲームです。(ルールは簡単だけど一言でまとめるのは難しいですね。)
 1プレイで約16枚のカードを使います。カードには強さと効果があります。(基本的に強いカードは効果が扱いづらいです。)16枚のカードをシャッフルして山札とします。山札を1枚裏のまま引いて脇に避けます。このカードはゲーム終了まで使いません。各プレイヤーは山札から1枚ずつ引き、手札とします。スタートプレイヤーから順にターンをこなしていきます。ターンにやることは山札から1枚引き、手札と合わせた2枚の内1枚を使うだけです。山札がなくなるまで順番にターンをこなしていきます。途中カードの効果でプレイヤーが脱落することがあります。最後まで脱落していないプレイヤーが二人以上いた場合、最後に強いカードを持っていた方が勝ちです。また、他のプレイヤーが全て脱落した場合も勝ちになります。
 基本的なカードは16枚8種類です。強さは1~8まであって弱い順に紹介します。相手のカードを指名して合っていれば相手を脱落させる「兵士」。相手の手札を見れる「道化」。相手と手札の強さを比べて弱い方が脱落する「騎士」。次の自分のターンまでカードの効果を受けなくする「僧侶」。自分もしくは相手の手札を1枚捨てて1枚引きなおす「魔術師」。相手と手札を交換する「将軍」。手札の強さの合計が12以上になると自分が脱落になる「大臣」(大臣自体は強さ7)。手札から離れると自分が脱落になる「姫」。
 序盤~中盤は基本的に、相手の出した行動から残った手札を予想して、「兵士」などのカードで相手を脱落させていく。中盤~終盤は、相手の手札を予想して自分より強いのか弱いのかでどうするかを考えて行動していくことになります。ただ運が強いゲームなので、相手のカードを予想できても良いカードが来ずに負けることもあります。
 また、追加カードもあり、基本カードと交換したり追加したりして遊べます。全カードは説明文有りと無しがあるので、ある程度遊んで慣れてきたら、同じカードを増やしてバランスを変えて遊ぶことも出来ます。例えば「大臣」と、同じ強さの追加カード「女公爵」と交換することができます。「女公爵」は手札の強さの合計が12以上の場合、「女公爵」を手札から捨てなければならないという効果で「大臣」の突然死より持ってて安全なカードになります。
 運と実力が合わさった短時間で盛り上がり、何度も繰り返して遊ぶタイプのゲームです。コアゲームではなくカジュアルゲームです。勝ち負けよりも過程を楽しむゲームでしょう。例えば、運が悪いと「大臣」と「魔術師」以上のカードを引いて1ターン目で脱落することもあります。ただ、その現象「通称:大臣死、突然死」に対して、他のプレイヤーと笑い合えるメンバーでゲームをしているかどうかにより、このゲームの面白さ、評価は大きく変わってくることでしょう。(バカ騒ぎできる仲間内で遊ぶゲーム。)そういうメンバーで遊んでいると、このゲーム特有のパワーワードがいくつも生まれてくるそんなゲームです。脱落しても1ゲームは短時間で終わりますし、皆の手札を裏から見ているだけでも楽しめるゲームです。

ラブレターの詳しいルール説明はこちらです。

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ラブクラフト・レター

・プレイ人数:2-6人
・プレイ時間:1ゲーム3分程度
・推奨年齢:10歳以上
・カードゲーム、推理、ターン制、脱落

 ラブクラフトレターはラブレターにラブクラフト(ラヴクラフト)らが作り上げた架空の神話クトゥルフ神話要素(日本ではテーブルトークRPGを中心に流行っています)を追加したボードゲームです。ゲーム自体はクトゥルフ神話を知らなくても遊べます。
 ラブレターと同じ効果の基本カードは16枚あります(カード名はラブクラフトレターの小説に登場するものになっております。絵もその雰囲気で描かれています。)この16枚を使えば、ラブレターとほぼ同じゲームとして遊ぶことが出来ます。(強さ7のカードの効果は「大臣」ではなく「女公爵」になっています。そのほかのラブレターの追加カードと同じ効果のカードはラブクラフトレターには含まれていません。)
 ラブクラフトレターは追加で9種類1枚ずつ特殊なカード、狂気能力つきカードがあります。(そのうち1枚はカードは付属カードのため実質8枚です。)狂気能力つきカードは通常カードと同じ効果も持っています。(狂気能力つきカードの強さ7のカードの通常効果は「大臣」になっています。)ゲーム開始時はこの通常効果しか使えません。狂気能力つきカードの通常効果を使ったり、狂気能力つきカードを捨てたりするとそのプレイヤーは[狂気状態]となり、狂気能力つきカードの狂気能力が使えるようになります。狂気能力は通常の効果より強い効果になっていますが、[狂気状態]にはペナルティもあります。[狂気状態]のプレイヤーは自分のターンの開始時に[正気度チェック]を行う必要があります。このゲームの[正気度チェック]は自分の捨て札内の狂気能力つきカードの枚数だけめくって、1枚でも狂気能力つきカードの場合、即座に脱落します。
 ラブクラフトレターはラブレターのルールに遊び方、ゲームの展開の幅が追加された優れた改良版ですね。短時間で1プレイが終わるため、繰り返して遊びたくなるのがラブレターです。このため、ゲームの展開が遊ぶたびに変わるほど、飽きずに何度も遊ぶことが出来ます。ラブクラフトレターで追加になった狂気能力つきカードは全カード24枚中8枚(つまり1/3)のため、[狂気状態]になるのは1ゲーム中に1,2人程度です。また、[狂気状態]になっても狂気能力を使えるのは更に低い確率になります。1ゲームに発動できる狂気能力は1,2枚程度になります。発動するのが難しいため、発動できた時の面白さは倍増します。クトゥルフ神話を知っていたらより盛り上がれるでしょうし、知らなくても普通に面白いゲームです!

ラブクラフトレターの詳しいルール説明はこちらです。

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ニューロストレガシー

・プレイ人数:2-4人(基本セットと拡張セットを混ぜれば6人まで)
・プレイ時間:1ゲーム3分程度
・推奨年齢:10歳以上
・カードゲーム、推理、ターン制、脱落

 ラブレターのゲームシステムを継承し、改良したロストレガシーシリーズというものがあります。ニュートロストレガシーはそのロストレガシーシリーズの原典「ロストレガシー」のリニューアル版です。(ロストレガシーは現在生産されていないので購入するのが困難。)
 ロストレガシーシリーズでは基本的に、メインフェイズの後に探索フェイズが行われ、探索フェイズで「ロストレガシー-失われた遺産-」のカードを探すことが目標になります。メインフェイズで脱落した場合、手札のカードは捨てますが、「ロストレガシー-失われた遺産-」を持っていた場合山札に戻してシャッフルします。カードは強さの代わりに探索順というパラメータがあり、探索フェイズでは、探索順が小さいカードを手札に持っているプレイヤーから順番に「ロストレガシー-失われた遺産-」のカードがどこにあるかを指名して当てることになります。探索順がXのカードや探索順が他の人と被った場合は探索できません。ラブレターで最初に裏で伏せたカードもロストレガシーでは[遺跡]として扱い、メインフェイズが終わった後は、この遺跡か誰かの手札に「ロストレガシー-失われた遺産-」があることになります。
 ニューロストレガシーには基本セット[星を渡る船]16枚と上級セット[空中庭園]16枚と拡張用カード2枚が入っています。

星を渡る船

 基本セット[星を渡る船]は相手の手札や遺跡を見る系のカードが多く、手札を見ることによって脱落させたり、脱落したりします。この手札や遺跡を見て「ロストレガシー-失われた遺産-」の場所を探して、探索フェイズで指名するときの手がかりにします。基本セットは、まさにロストレガシーを探し求めているという感じがしますね。

空中庭園

 上級セット[空中庭園]は遺跡のカードを増やしたり混ぜたりする系のカードが多く入っています。探索フェイズで「ロストレガシー-失われた遺産-」を当てるのがより困難になります。誰がどのカードを見て、どこに置いてというのを覚えておくと勝率が上がるため、上級者向けのセット内容と言えますね。
 このニューロストレガシーは基本セットと上級セットや拡張用カードを混ぜたり、好きなカードを入れかえたりして遊ぶことができます。なお、ロストレガシーシリーズの他の作品とも混ぜて遊ぶことができますが、ニューロストレガシーだけ裏面が違いますので混ぜて遊ぶときは非透明のスリーブが必要になります。

 ロストレガシーシリーズはラブレターの持っているカードの強さ順で決まるという運要素を、探索フェイズという推理要素に置き換えたものになっています。ラブレターであった、相手のカードは予想できるけど、いいカードが来なかったので負けたという感じや理不尽な脱落は少なくなっています。プレイ時間もラブレターとほとんど変わらずに短時間で遊ぶことができます。カジュアルゲームではありますが、ラブレターを楽しめた人がもう少しコアよりのゲームをやりたいと思ったときに最適なゲームだと思います!

ニューロストレガシーの詳しいルール説明はこちらです。

【楽天】ワンドロー ONEDRAW ニューロストレガシー

ロストレガシー 貧乏探偵と陰謀の城

・プレイ人数:2-4人(基本セットと拡張セットを混ぜれば6人まで)
・プレイ時間:1ゲーム3分程度
・推奨年齢:10歳以上
・カードゲーム、推理、ターン制、脱落

 ロストレガシー貧乏探偵と陰謀の城はロストレガシーの拡張版第2弾です。(拡張版第1弾は現在生産されていないので購入するのが困難。)基本セット[魅惑の宝珠]16枚と拡張セット[永遠の杯]16枚が入っています。

魅惑の宝珠

 基本セット[魅惑の宝珠]は、探索順Xのカードが全員の捨て札に何枚あるかにより、手札の効果が変わるカードが多く入っています。探索順Xのカードは基本的に1ゲームで3枚あり、それが2枚以上捨てられているとより強力な効果が使えるようになります。ゲーム後半になるほどより強力な効果が発動しやすくなっています。前半は探索系の効果、後半は脱落させる系の効果が多いため、探索フェイズの前に他のプレイヤーが全員脱落しての勝利の可能性も高めになっています。一種類のカードで2つの効果があるため、ラブクラフトレター同様にゲームの展開の幅が広く、何度遊んでも飽きにくくなっております。

永遠の杯

 拡張セット[永遠の杯]は、カードを裏向きでプレイする系のカードが多く入っています。カードを裏向きにプレイするか選択できるカードや、直前のプレイヤーが使ったカードの探索順によって強制的に裏向きでプレイしなければならないカードもあります。カードを裏向きでプレイするとカードの効果は発動しませんが、裏向きでプレイすることにより遺跡を隠すことが出来ます。このセットを使う場合は探索フェイズで他人が裏向きの捨て札も探索の対象になります。脱落系のカードは少く、探索フェイズまでの生存率が高ため、いかに遺跡を隠し、探し当てるかに重きが置かれたセットになります。こちらも1種類のカードで表向きでプレイするか裏向きでプレイするかの2通りがあるため、複数回遊んだ時の展開が変わりやすくなっています。

 このロストレガシーも基本セット、拡張セットを混ぜて遊ぶことや、他のロストレガシーシリーズと混ぜて遊ぶことも可能になっております。

ロストレガシー 貧乏探偵と陰謀の城の詳しいルール説明はこちらです。

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ロストレガシーレジェンド

・プレイ人数:2-4人([狼は眠らない] 3-4人/[最終決戦] 2人)
・プレイ時間:1ゲーム3分程度
・推奨年齢:10歳以上
・カードゲーム、推理、ターン制、脱落

 ロストレガシーレジェンドはゲームマーケット2014年秋に発売され、一般販売されていないセットになるため入手性困難なゲームになります。定価は4,500円ですが、希少価値が高いためプレミアム価格で1万円を越えて販売されることもあります。
 ロストレガシーレジェンドには以下の8セットが入っております。基本的に混ぜて遊ぶことは出来ず、それぞれが特殊なルールになっており、通常のロストレガシーとは異なるプレイ感覚を味わえます。

暗黒議会

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [暗黒議会]は「失われた遺産候補」が3枚あり、ゲームの展開によってどの「失われた遺産候補」が本物か変わるというトリッキーなシステムになります。探索フェイズで「失われた遺産候補」を見つけた後に、探索順2~4のカードの位置によってどれが本物の「失われた遺産」になるか変わるため、本物の「失われた遺産」を手にした場合のみ勝利となります。

儀典

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [儀典]は「失われた遺産」を探すのが目的ではありません。探索フェイズで遺跡の中のカードを全て当てられれば勝利です。脱落系のカードはないため、全員で探索フェイズが行えます。遺跡を捨て札などと入れ替える系のカードが多くなっており、簡単には全部のカードを当てられなくなっています。

宇宙の真理

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [宇宙の真理]では「失われた遺産」を探し当てても勝利するとは限りません。裏向きの捨て札の探索順を合計して、最も合計値が大きいプレイヤーが勝者になります。探索フェイズで「失われた遺産」を見つけた場合は奪うことができます。(自分の捨て札に裏向きで置ける)。「失われた遺産」の探索順は42と非常に高いため、勝利できる可能性はかなり高くなります。

赤ずきんは二度寝る

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [赤ずきんは二度寝る]は「おばあちゃん(失われた遺産)」を探し当てれば勝ちです。裏向きでプレイして、かつ効果があるカードが多く入っています。「おばあちゃん(失われた遺産)」はカードを裏向きでプレイして3ターンパス(眠る)すると勝利します。「赤ずきん」はカードを裏向きでプレイして、パスするか、パスしたターン数と同じ枚数だけ探索することができ、探索で「失われた遺産(おばあちゃん)」を見つけ出すと勝利します。「はらぺこ狼」は裏向きのカードを見て、そのカードが「赤ずきん」や「おばあちゃん(失われた遺産)」などの場合、脱落させます。逆に「はらぺこ狼」を罠にかけて脱落させる「トラップ」というカードもあります。

天の羽衣

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [天の羽衣]はかぐや姫をモチーフにしたセットです。探索フェイズは通常通り、「失われた遺産」を探し当てれば勝利です。メインフェイズ中に手札か捨て札にあれば「求婚宣言」が出来るカードがあります。「求婚宣言」すると自分が勝利できる可能性もありますが、他の誰かが勝利してしまう可能性もあります。今宣言していいかの駆け引きが楽しめるそんなセットです。

無我の境地

・プレイ人数:2-4人
・カード枚数:16枚

 [無我の境地]は侍が「無我の境地」に達することを目指すセットです。このセットでは捨て札に捨てたあとに効果を1度だけ発揮できるカードが多くあります。また、手札に探索順が若いカードを持っていると脱落させられる効果が多くあるため、探索順が低いカードを持っているとリスクが高くなります。

人狼は眠らない

・プレイ人数:3-4人
・カード枚数:16枚
 
 [人狼は眠らない]は人狼ゲームのようなチーム戦のセットです。プレイヤーは通常は村人陣営ですが、手札か捨て札に「人狼(失われた遺産)」があるプレイヤーは人狼陣営になります。また、探索フェイズの時に手札に「狂人」があるプレイヤーも人狼陣営となります。陣営の勝利条件を満たせば、勝利になります。村人陣営は「人狼(失われた遺産)」を探索するか、脱落させれば勝利で、人狼陣営は自分で「人狼(失われた遺産)」を探索するか、自分以外全員を脱落させれば勝利です。このセットには脱落系のカードが多く入っています。手札にあるとき必ず使わなければならない「人狼の襲撃」は特定の手札を持つプレイヤーを脱落させます。また、全員で投票して脱落する人を決める「投票」カードもあり、人狼ゲームに近い感覚で遊ぶことが出来るセットです。

最終決戦 ラストリベレーション

・プレイ人数:2人
・カード枚数:32枚

  [最終決戦]はロストレガシーシリーズに今まで登場したキャラクターや失われた遺産が登場し、一番最初のロストレガシーのその後が描かれたファンにはうれしいセットになります。ゲームとしては2人プレイでそれぞれ別々の山札を使います。それぞれのデッキ内のカードは同じ効果になります。メインフェイズで相手を脱落させるか、探索フェイズで「レガシーによる調和」か「レガシーによる破壊」のカードを見つけた方の勝利となります。

 ロストレガシーレジェンドは、様々なタイプのロストレガシーが楽しめるセット内容になっています。入手が困難なため失われた遺産のようになっていますが、ロストレガシーにはまった人は是非探索して見つけ出し、遊んでみてください。

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