ワンナイト人狼のコツ-勝率を上げる方法-

ワンナイト人狼 アイキャッチ ボードゲーム

 ワンナイト人狼面白いですよね。このワンナイト人狼は立ち回りで勝率を上げることは出来ます。今回は勝率を上げるコツを解説しようと思います。

ワンナイト人狼とは

・プレイ人数:3-7人
・プレイ時間:10分
・推奨年齢:10歳以上
・正体隠匿、会話、ブラフ、推理

 まず軽く、ワンナイト人狼について解説いたします。人狼を少人数でサクサク遊べる簡単ゲームにリニューアルしたものです。3人からプレイでき、ゲームマスターも不要です。また、その名の通り夜フェイズと昼フェイズが1回しかないため、プレイ時間は10分程度と短く、脱落もありません。

ワンナイト人狼の詳しいルール説明はこちらです。

ワンナイト人狼の役職について

 解説するにあたってワンナイト人狼の役職をおさらいします。基本verは以下の役職になります。人数によって使うカードが異なります。プレイ人数+2枚使います。6,7人で遊ぶ場合は8枚全て使います。プレイ人数によって「村人」の枚数を調整します。
 役職カード:人狼2枚/占い師1枚/怪盗1枚/村人1~4枚

ワンナイト人狼 カードリスト

 また、夜フェイズの行動順は以下になります。

ワンナイト人狼 夜フェイズ行動説明

ワンナイト人狼は基本的に村人が多く、能力を持っているのは占い師と怪盗です。あまり役職がないので、そこまで複雑にはなりません。

用語

 まず、ワンナイト人狼、人狼につかわれる簡単な用語について説明します。

  • 〇〇欠け:〇〇の役職を持っている人がいない状態、中央の2枚に入っている状態。
  • CO:カミングアウト。自分の役職を周りに教えることをいいます。「人狼」が嘘をついている可能性もあります。
  • 騙り:かたり。嘘をつくことを言います。基本的には「人狼」が「占い師」や「怪盗」だと嘘をつく場合を指します。
  • 破綻:嘘に矛盾が生じたことを言います。「人狼」だと疑われます。
  • 対抗:同じ役職をCOした人のこと。「占い師」COした人が複数いた場合、COした人から見た相手のことです。自分が本物の「占い師」なら対抗は偽物ということになります。
  • 潜伏:「人狼」が「村人」のふりをして、特に情報をださないこと。
  • 平和村:中央の伏せたカードの中に2枚「人狼」が入った村です。「人狼」がいない状態[平和村]になります。全員の票を被せなければ全員の勝利です。
  • 絶望村:中央の伏せたカードの中に「占い師」と「怪盗」が入った村です。「占い師」と「怪盗」がいないため、村に人間SIDEにとって有益な情報が出ずに「人狼」が騙ったときに嘘を見破るのが難しくなります。

夜フェイズについて

 公式では、夜フェイズの物音なども考察に加えていいことになります。実際に遊ぶときは始める前にありなしのルールを決めておくとよいでしょう。

  • 夜フェイズの物音で判断する
  • 夜フェイズの前後の各カードの位置を記憶する
  • 夜フェイズに役職の行動と関係なくカードの位置を動かす
  • 人狼の行動順で人狼同士が投票先やどちらがCOするかをジェスチャで伝える

夜フェイズの占い師

 夜フェイズの占い師は他人を占わずに中央の2枚を占うことも出来ます。プレイ人数が多いときより、少ないときの方が有効です。中央2枚を見ることにより、「怪盗」の有無は確実にわかるため、「怪盗」に対処しやすくなります。

昼フェイズ(議論)について

 狼SIDEをプレイするときと人間SIDEをプレイするときではプレイ中に考えることが異なります。その考えの違いによって狼SIDEのプレイヤーの発言がおかしくなったりすることがあります。人間SIDEのプレイヤーは少しでもおかしな言動(役職名を間違えるや占い結果を間違える、話に詰まる、話を聞いていなかったなど)をしたプレイヤーがいたら「人狼」と疑いましょう。
 「占い師」や「怪盗」は先にCOした方が信憑性が高いです。本物の場合、嘘をつく必要がないため迷いなく名乗り出れます。しかし「人狼」が騙る場合、発言に矛盾が出ないようにするには後から出ることが多いです。つまり後から出る「占い師」や「怪盗」はかなり疑わしいと言えます。よく「人狼」を炙り出すために様子を見て、後から出たという人がいますが、この行為はしない方がいいです。この戦略で実際に「占い師」が二人出てきた場合、後から出てきた本物の「占い師」を他のプレイヤーが本物と判断するのは困難です。このワンナイト人狼で「占い師」と「怪盗」は人間SIDEを勝利へ導く重要な役職です。基本的には、村の誰が「人狼」なのかを自分が把握するよりも他の人間SIDEの信頼を勝ち取る方が重要になります。
 最初のCOの仕方で人間SIDEの勝率を上げる方法があります。「占い師」と「怪盗」では「怪盗」が先に出るべきですが、「占い師」が「怪盗」を見つけたと言っても信憑性が低くなってしまいます。最初に役職ある人全員に出てもらってもそれを参考に嘘をつかれる可能性があります。そこで、一斉に「占い師」と「怪盗」は占い先/交換先を指さしながら、相手の役職を言ってもらうのです。これをやれば嘘を付くのがかなり難しくなりますし、あとから言い訳できなくなります。

各配役の確率

 各配役の確率を記載します。中央2枚の確率になるので、これ以外のカードをプレイヤーが持っていることになります。[平和村]と[絶望村]の確率はそこまで高くありません。4人プレイの場合はそれぞれ15回に1回程度の確率です。
 また、人数によって一人「人狼」と二人「人狼」になる確率は変わります。プレイ人数3人では一人「人狼」の確率の方が高いですが、プレイ人数6人では二人「人狼」の方が確率が高くなっています。
 「占い師」欠けの確率(「怪盗」欠けの確率も同じ)は4人プレイで3回に1回程度、6人プレイで4回に1回程度です。更に自分「人狼」の場合だと、一人「人狼」か二人「人狼」かが夜フェイズで分かります。つまり中央2枚の組み合わせも更に絞り込めることになります。(例えば一人「人狼」の場合、確実に「人狼」が1枚中央にあるため、「村人」が二枚入っているというのはあり得ません。)これにより「占い師」欠けの確率(「怪盗」欠けの確率も同じ)が変わります。一人「人狼」より二人「人狼」の方が「占い師」欠けの確率が2倍になります。つまり二人「人狼」で「占い師」騙りをする方がバレるリスクが少なく、一人「人狼」で「占い師」騙りをする方がリスクが上がります。

ワンナイト人狼配役確率

各役職のコツ

怪盗のコツ

 まず一番トリッキーな役職の「怪盗」についてのコツを記載します。「怪盗」は「人狼」以外と交換したときと「人狼」を交換したときで動きが大きく変わります。交換しないのは村に情報を落とさないだけでなく、信頼を得られないのでやめた方がいいです。「怪盗」は他人にとって味方にも敵にもなる存在なので立ち回りが重要になります。
 「怪盗」が「人狼」以外と交換した場合は、信頼度を得る必要があります。一斉にCOしない場合、「占い師」より後に出ると信頼が得られないため、「占い師」より先にCOして交換先を伝えて信頼を得ましょう。
 「怪盗」が「人狼」と交換した場合は、基本的にはCOしない方がいいです。下にCOしない場合とした場合の考察を書きます。

  •  COしない⇒いい作戦だが、運悪く「占い師」に占われたときは、「村人」のふりして相手が「人狼」だと主張しましょう。
  •  「占い師」騙りで交換した相手を「人狼」という⇒「人狼」に本物の「占い師」と勘違いされ「占い師」と「人狼」2人の票を集める可能性がある。「占い師」が3人出ると「怪盗」が「人狼」と交換したことがバレてしまう。全体的にあまり良くない戦術です。

 「怪盗」は基本的に騙って「人狼」に嘘だとバレると「怪盗」で「人狼」と交換したことまでバレてしまう。相手が一人「人狼」だと「人狼」COされて致命的になります。相手が二人「人狼」の場合は相手の考え方次第でどちらに投票が来るか分かりません。

占い師のコツ

 占った結果を正直に話しましょう。変な行動をすると信頼性を失ってしまいます。人間SIDEが勝つために一番重要な役職なので信頼性を勝ち取れるように尽くしましょう。

村人のコツ

 基本的に村人が「占い師」や「怪盗」を騙るのはやめた方がいいです、村が混乱します。あとで嘘だと言っても、他の人の信頼が得られにくいです。
 例外として、誰も名乗り出ない場合は、[絶望村]の可能性があるので、「怪盗」COまでする必要はないですが「怪盗」を匂わせて、「人狼」と変わった振りをした方がいいです。

人狼のコツ

 自分は人間SIDEだと思い込んで、他の人間SIDEと一緒に誰が「人狼」なのかを昼フェイズで得られている情報だけで考察しましょう。嘘をつかずとも勝率は上げられます。淡々と人間SIDEに交じって「占い師」の占い先結果などから冷静に村の配役はどういう可能性があるかを整理して発言しましょう。
 「人狼」をプレイするときは緊張するものです。嘘をつこうと考えると、しどろもどろになることもあります。嘘を付く場合は予めどういう結果になるかを想定しておいた方がいいです。「人狼」で「占い師」や「怪盗」を騙って占い結果や交換結果を言ったときにどうなるかの結果を表にしました。占い結果などの適当に言った相手の役職と実際の相手の役職によってどうなるかは変わります。

ワンナイト人狼 騙り

 一人人狼の場合は潜伏した方が勝率が高くなります。先述の通り、一人「人狼」と二人「人狼」のときの「占い師」欠け、「怪盗」欠けの確率が違います。一人「人狼」の方が、「占い師」or「怪盗」欠けの確率が低いため、他のプレイヤーが「占い師」or「怪盗」である確率が高いです。つまり自分が「占い師」を騙ると対抗が出る可能性は高いです。対抗が出たらそのどちらかが「人狼」である可能性は極めて高いため、その二人が吊られれば狼SIDEの負けになってしまいます。一人「人狼」の場合は無理に騙らず「村人」の振りをしている方が勝率は高くなります。「占い師」が他のプレイヤーを「村人」だと言っても、すぐに自分が怪しいとはなりません。
 運悪く「占い師」に「人狼」だと言われても、逆に「人狼」が「占い師」を騙って嘘を付いていると主張しましょう。このとき、この「占い師」と同時吊りされたら結局アウトなため、「この「占い師」は間違いなく「人狼」だが「怪盗」が「人狼」と交換して潜んでいる可能性もある」などと言って票をバラけさせる必要があります。狼SIDEは、とにかく票をばらけさせた方が有利です。他のプレイヤーの不安を募って票をバラけさせましょう。
 更に運悪く「怪盗」がこの人が「占い師」ですといい、「占い師」があなたに対して「人狼」だといった場合はかなり厳しいです。しかし、諦めずに「占い師」と「怪盗」が二人「人狼」の可能性があると言ったり、「怪盗」はたまたま「占い師」を当てた可能性があるなどと言い、取り敢えず票をばらけさせるように誘導すべきです。
 二人「人狼」の場合、どちらか片方が最多得票すると負けになってしまいます。どちらか一人は「占い師」か「怪盗」を騙った方がよいです。二人「人狼」の場合は「占い師」欠けの確率が高く「占い師」欠けの場合、乗っ取ることができます。逆に「占い師」がいた場合、「人狼」が二人いる分占わられる確率も高くなり、二人とも潜伏の場合、片方が占わられると言い訳ができなくなります。
 騙ったときの結果表を見ていただければわかると思いますが、「占い師」を騙って適当なプレイヤーに「人狼」だと言うのが矛盾は少ないです。しかし、本物の「占い師」と占い相手に疑われて投票されるリスクがあります。「占い師」か「怪盗」で味方の「人狼」に「村人」ですという方が、対抗にだけに狙われるのでリスクは少ないです。仲間の「人狼」を囲った可能性が疑われる可能性はありますが、本当に「占い師」と「村人」の可能性や、適当に「村人」といった可能性もあるため、あまり深く突っ込まれることはありません。仲間の「人狼」に「村人」と言われた「人狼」は、相棒の「人狼」を信用するとは言わずにたまたま「村人」と当てた可能性もあるという風に振る舞いましょう。自分は内訳がわからない「村人」ですアピールをした方が、相棒の「人狼」は本物の「占い師」に見えます。「怪盗」で仲間の「人狼」と交換して「村人」ですと言った方が対抗が出てくるリスクは少ないです。(本物の「怪盗」が出てこない場合は「人狼」と入れ替わっている可能性があります。)とはいえ毎回同じ戦術だとバレるためいくつかのパターンは必要です。
 表には書いていませんが「占い師」を騙って中央の2枚を見たという方法もあります。その場合は 、中身は「人狼」と「村人」というのがおすすめです。「人狼」2枚と言ってしまうと対抗の「占い師」が出たときに破綻してしまいます。また「怪盗」のプレイヤーがいると言っておいた方が「怪盗」が出てきたときに矛盾が無いです。また「怪盗」が出てこなくても、「怪盗」が「人狼」と交換して潜んでいる可能性があると言った方が票はバラけやすくなります。
 3人プレイで二人「人狼」の場合は、もう一人が「怪盗」かどうかが最も重要になります。片方の「人狼」が「占い師」を騙って相手に占い結果が「怪盗」だったと言って揺さぶりをかけたり、「怪盗」と騙って相手の出方を伺うのが良いでしょう。

議論することがなくなったら

 村の配役や「占い師」が占い結果、「人狼」が潜伏によっては、村に「人狼」を判断する有益な情報が出ず、議論することがなくなることがあります。こういう時、「怪盗」が出ていない場合は「怪盗」が「人狼」と交換している可能性を指摘して「人狼」に「人狼」COするように促しましょう。自分が「人狼」で「怪盗」に入れ替えられて負けるのは「人狼」にとってかなり嫌なものです。

  • 二人「人狼」の場合、騙らないと「人狼」が最多得票する確率が高い
  • 情報が少ないということは一人「人狼」の可能性が高い
  • 一人「人狼」の方が二人「人狼」より「怪盗」がいる確率が高い
  • 「怪盗」がいてCOしない場合は「人狼」と交換したということ

 「人狼」COした人がいたら、「人狼」COした人と「怪盗」の可能性がある人を二人吊りできるようにしましょう。

平和村

 前述の通り[平和村]になる確率は低いです。その確率のわりに、これは[平和村]ではないかと思うシチュエーションは結構多いです。しかし、実際の確率は低いため安易に[平和村]だと思わない方がいいです。[平和村]の場合、「占い師」と「怪盗」が必ずプレイヤーの中にいることになります。「怪盗」と「占い師」の話の辻褄があっており、それが真だとするとプレイヤーの3,4人が人間SIDEである場合もしくは、「占い師」が中央に「人狼」が2枚あったと言い怪盗も出てきている場合だけ[平和村]の可能性を検討するです。少しでも怪しい人物がいる場合は[平和村]だと思わない方がいいです。安易に[平和村]の誘惑に負けると「人狼」の罠に嵌ることになります。

投票のコツ

 人間SIDEは票がバラけると狼SIDEに負けやすくなります。そのため、基本的には予め誰が誰に投票するか相談して決めた方がいいですが、二人「人狼」の確率が高い場合は「人狼」が票を合わせる可能性があるので注意が必要です。逆に自分が狼SIDEの場合、誰に投票すると予め宣言出来た場合、もう一人も合わせやすくなります。投票先を指定しなくても議論の際中に誰に投票するかを匂わせて票を合わせることが可能です。逆に人間SIDEの人はこういう投票先を暗に匂わせているプレイヤーがいたら怪しんだ方がよいです。投票を指示する場合は最も疑わしくない人が指示をした方がよいでしょう。疑わしい人が真っ先に誰へ投票すると言い出したら、「人狼」の票合わせの可能性があるので、そこを指摘しましょう。誰が誰に投票したがっているかを観察すると「人狼」が透ける可能性があります。
 同時吊りが出来る場合は積極的に狙っていった方がいいです。例えば「占い師」が二人いる場合は、その二人のどちらかが「人狼」である可能性が極めて高いです。ここで同時吊りが出来れば人間SIDEは勝てます。お互いで投票し合ってもらい残りの人はどちらかに投票した方がいいです。しかし怖いのは二人「人狼」で相棒がいることです。相談時に相棒の「人狼」が投票先に「占い師」を騙っている「人狼」を指定して、実際の投票時に本物の「占い師」に票をずらされたら負けてしまいます。この場合、相棒の「人狼」は本物の「占い師」の方を投票先にして、ずらしても「人狼」側が負けるようにする必要があります。プレイ人数が多いほど、二人「人狼」の確率は高くなるので注意が必要です。
 どちらの陣営になったとしても自分で場を仕切れた方が投票をコントロールできるので勝率は上がります。例えば「人狼」で議論中は一切嘘を付かず、占い結果などの事実を整理してどう投票すれば人間SIDEが勝てるかを説明して、投票時に裏切って勝つことも可能です。逆に場を仕切ろうとする人がいて、投票先を指示してきたら、投票先を交換してもらった方がいいです。

まとめ

 人狼のプレイングのコツをいくつか記載しましたので、最後にまとめておこうと思います。

  • 夜フェイズに入る前のカードの位置を覚えておく
  • 占い先/交換先を指さして相手の役職を言いながら、一斉にCOした方が嘘がつきにくい
  • 「村人」、「占い師」、人間SIDEと交換した「怪盗」は騙らない
  • 狼SIDEと交換した「怪盗」は潜伏の方が勝率が高い
  • 少しでも言動がおかしかった人は「人狼」を疑う
  • 一人「人狼」は潜伏の方が勝率が高い(騙りのリスクが高い)
  • 二人「人狼」は騙りの方が勝率が高い(騙りのリスクが少ない)
  • 「人狼」が騙る場合、「占い師」騙りをし、占い結果は「人狼」の方がリスクが少ない
  • 二人「人狼」の場合、「怪盗」騙りをし、味方の人狼と交換して「村人」だったというのがよりリスクが少ない
  • 平和村の確率は低い
  • 情報が少ない場合は「怪盗」が「人狼」と入れ替わった可能性を疑う
  • 人間SIDEとしては票を合わせた方が勝率が高い
  • 狼SIDEとしては票をバラけさせた方が勝率が高い
  • 投票時に場を仕切れた方が勝率が高い

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